10月4日と5日にエグゼクティブを対象としたセミナーがあり、2日目の5日に議長と約1時間の講演を行った。

朝9時ごろから夕方の5時ごろまでの長丁場で、私を含め6名のスピーカーが、顧客データの活用について各社の状況などを講演した。

スピーカーも受講者もほとんどが上場企業の管理職の方で普段聞くことが出来ない話を聞くことが出来た。

議長の仕事は、

 1.開催の挨拶
 2.各スピーカーの講演終了後の質疑応答
 3.会議終了時の総括

であるが、とくに苦労したのが質疑応答である。

なぜなら、それほど質問が出ないのである。
議長としては質疑応答の時間を5分から10分確保している都合、質問が無いと間かが持たなくなってしまうのである。

「質問はありませんか?」

と繰り返すだけではしょうがないので、議長である私が質問することになる。
つまり、議長だから仕方ないのだが、必ず一つや二つの質問を用意しておくかなくてはならないわけで、その後の質問が出やすい質問を考えるのは、非常に大変なのである。

途中1回だけ誰も質問がなかったので議長から抜き打ちで指名する作戦を取ってみたが、誰に質問するかも結構悩んだ。
質問してくれそうな人を選ぶことはもちろんだが、年配の人を指名して万一恥をかかせたら大変なので、若い感じの人を探すなど神経を使う。

結局私が先に質問する方式に戻したが、不思議なもので、
議長である私が質問の口火を切ると、次々と質問がではじめ、今度は時間がオーバーしてしまう。

質問の内容にもよるが、回答も結構時間がかかるものもありその当たりのバランスは苦労した。