このたびの東北地方太平洋沖地震では、地震の直後から多くの方がご家族や知人と連絡を取るために一斉に携帯電話や固定電話を利用したためすぐにパンクし、ほとんど繋がらない状態となってしまいました。

一方、メールですが携帯メールは送れなかったり送信できても届くまでに相当な時間がかかったりしましたが、パソコンのメールは比較的問題なく利用出来たようです。
SkypeなどのIP電話も比較的つながったようですから、インターネットを利用した通信手段は有効に機能していたと考えられます。

つまり、停電してインターネットが完全にダウンする様な事態になれば別ですが、インターネットが使える状況であれば、パソコンのメールやIP電話は非常に有効な連絡方法といえるでしょう。

今後、iPhoneやその他のスマートフォンが普及してくれば、パソコンで使用しているメールを利用することができますしブラウザでウェブメールも利用できます。さらにSkypeなどのIP電話も容易に利用できるようになります。

NTTなどが提供している「災害用伝言ダイヤル」や携帯電話キャリアが提供している「災害伝言板」も有効な連絡方法ですし、通信環境への負荷を考えれば本来こうしたサービスを利用すべきだと思いますが、直接連絡できる手段があればそちらを選んでしまうのは仕方がないことだと思います。


NTTドコモ、au、ソフトバンクなどの携帯電話キャリアが「災害伝言板」を用意していることからも分かるように音声通話やメールができない状況でもインターネットには繋がる可能性が高く、今回の様な災害時にも携帯電話がパンクしないほど各キャリアが通信設備を増強するとは思えませんので、そうした場合の緊急連絡手段としてインターネットを利用した通信手段を確保しておくことは非常に重要だと思います。

つまり、インターネットに接続できるノートパソコン(バッテリーでの駆動時間の長いもの)、タブレット型コンピュータ、携帯電話、スマートフォン、その他の携帯端末のいづれかは緊急連絡の必須アイテムといえます。

ただ、インターネットに接続出来ることが大前提となりますので、被災地で携帯電話キャリアの基地局がダメージを受けたような場合は機能しない可能性があります。

また、そうした電子機器は当然のことですが、バッテリーが切れれば使えなくなります。
バッテリーの電源を如何に確保するかも考えておく必要があります。
携帯電話なども充電できる手動発電機や、パソコンからUSB経由で充電するケーブルなどもあると便利です。

いづれにしても、インターネットにつながる機器を用意して、災害時にどのような連絡手段があるのかを普段から準備しておき、いざという時に困らないようにしておく必要があるのです。